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2016年2月25日

ERPのメリットを知り尽くす「商品管理・在庫管理編」

ERPとは」で検索するとどのぐらい検索結果がでるでしょうか?2016年2月現在で約170万件を超えるページがヒットします。しかし、どのページも概要の説明ばかりで、導入して使用するときのイメージがわきにくい内容ばかりです。
そこで!まだまだフレッシュな私が、抽象的すぎず、具体的すぎないERPの中身について解説いたします。初回の第1回目は「商品管理・在庫管理」についてご説明いたします。

ERPのメリットを知り尽くす 第1回 商品管理・在庫管理(本記事)
ERPのメリットを知り尽くす 第2回 受注管理

1. 重要な構成要素の一つである「商品」とは

ERPの導入メリットの一つとして、「統合データベースによるデータの一元管理」とよく言われます。業務ごとに別のシステムを使用し、システム単位にデータ管理を行っていた時には、システム間でデータ連携が必要であったり、同じデータを別システムに入力したりすることが必要でした。それが、ERPを導入することにより、全ての業務を1つのシステムで管理することで、データの一元管理ができ、システム間のデータ連携や同じデータの入力などの不要な作業がなくなります。 そして、ERPの考え方の中心にあるのが、「企業が持つ経営資源(ヒト・モノ・カネ)を統合的に管理し、その有効活用により経営の効率化を図る」とあるように、管理する情報は大きく分けて「ヒト」「モノ」「カネ」の3つになります。そのうちの一つである「モノ」、つまり「商品」にスポットをあてました。

また、どの企業においても商売を行っている以上、必ず「商品」は存在します。製造業であれば、売買する原材料や製品、サービス業であれば、サービスそのものが商品にあたります。商品が企業にとっていかに大切なものであるかは言うまでもありません。

そんな大切な商品だからこそ、ERPでの情報の管理の仕方を知っていただきたいというわけです。

2. 商品コードはマイナンバーと同じ

商品は「商品コード」で管理します。

よく「商品コードと商品名はどう違うの?」という質問を耳にします。同じ商品名の違う商品が存在したときに、商品コードがないとシステムがどちらの商品なのか判断することができません。そのため、ERPでは商品コードで商品を管理します。

例えると、同じ「田中太郎」さんでも日本中にはたくさんいるので、「マイナンバー」を振り分けて管理しましょうということです。「田中太郎」が商品名、「マイナンバー」が商品コードにあたります。実際のシステム運用時には、商品コードを入力する必要がありますが、商品名から商品コードを検索し、選択できる機能も備わっているため、商品コードを全て覚える必要はありません。

3. 商品情報にERPの個性が出る

ERPを知り尽くす~商品編~ 様々な色の商品

商品の情報の一つに「規格」があります。同じ商品でも色違いの商品があったり、サイズ違いの商品があったりします。その場合に、商品コードを分けずに、規格情報を使って商品を区別することができます。色が5種類、サイズが3種類ある場合に、15個も商品を登録する必要がなく、1つの商品コードで、それぞれの色・サイズの商品を管理することができます。1つの商品コードで管理することで、全ての規格で共通している情報を規格ごとに設定していく必要がありません。

商品がもつ情報はERPパッケージによって様々ですが、そこにはERPの個性が出ています。例えば、ロット管理に対応しているパッケージであれば、商品にロット管理をするかしないかの設定がありますし、ECに対応しているERPパッケージでは、ECのために画像情報(URL)も保持しています。このように、パッケージが対応している機能に応じて商品がもつ情報も多岐にわたっていきます。商品がもつ情報を知ることが、自社の目的にあったERPパッケージを選定する際に役に立ちます。

4. 在庫管理はリアルタイムが肝心

冒頭で述べたとおり、ERPのメリットは「統合データベースによるデータの一元管理」ですので、商品と在庫情報は常に結びついています。出荷業務を行えば在庫数量は減りますし、仕入や製造を行えば在庫数量は増えます。これらが個別のデータ連携の必要なく、リアルタイムに在庫数量に反映されます。合わせて、商品コードごとの在庫管理だけでなく、商品の規格ごとに在庫管理を行ったり、ロットごとに在庫管理を行うことも可能です。在庫数量の管理がリアルタイムで行えるというのはERPの強みの一つです。営業担当が商談を行う場合に、在庫数量をすぐに把握できるので、より正確な納期がわかり、お客さまとスムーズに話をすすめることができます。

また、在庫数量を受注に引き当てることにより、実際の出荷を待たずに見かけの在庫数量を減らすことができます。これは営業担当だけでなく、製造担当にとってもメリットになります。実際の在庫数量だけでなく、今後出荷される数量を加味した上での在庫数量を把握できることになるため、より精度の高い製造計画を立てることができます。

まとめ

今回は、実際にERPパッケージを利用するにあたっての基本的な「商品」の情報について重要なポイントをまとめました。ERPにとって「商品」の重要性が少しはわかっていただけましたでしょうか。ただ、実際にERPパッケージを使用するイメージは、まだまだわいてこないと思います。

次回以降では、「受注~出荷~売上、発注~仕入」といった業務の中で、モノの動きを中心にもう少し踏み込んで使用するイメージを描いていただけるようにご説明をしていきます。お楽しみにしてください。

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