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2017年5月12日

在庫引当とは?受注する前には必ず必要な有効在庫の動きを自分で考えてみよう!

近年、市場ニーズの多様化により、多品種少量生産が中心となっており、多様な製品を短いスパンで顧客に提供するとともに、製品の在庫を可能な限り抑えることが必須となっているのではないでしょうか。
そういった背景の中で、引当という言葉をよく耳にするかと思います。
そこで、今回は引当をテーマにご説明いたします。

引当って何?

引当とはモノを準備すること。つまり、モノを確保することを指します。モノを直接動かさずに、注文を受けた段階で必要な分だけあらかじめ取り置きをするプロセスを引当といいます。
もう少し具体的に説明しますと、ある商店にAさんから5個の注文が来たとします。商店にはその商品が12個あるとすると、12個のうち5個はAさんのものとして取り置きします。 これをシステム用語で表すと、もともと商店にあった商品12個が実在庫数、そのうちAさんから注文が来た5個が引当在庫数となります。そして、実在庫数から引当在庫数を引いた7個を有効在庫数または引当可能在庫数といいます。

ここで1つ問題です。
ある商店が取扱っている商品Aの3月末時点の有効在庫数が100個であり、4月10日までの受発注の取引は下記表の通りとします。
4月10日時点の有効在庫数は何個でしょうか。

provision-q.png

考え方

3月末時点での有効在庫数が100個なので、この100個から4月中に発生した取引を増減して答えを求めます。
受注の場合、受注数を有効在庫数から引きます。(取り置きするイメージです。)
発注の場合は、発注数を有効在庫数に加えます。(予約枠を広げるイメージです。)
上記の点を踏まえて、4月1~4月10日までの、取引の遷移を見ていきます。

provision-a.png

以上から4月10日時点の引当可能数は、10個ということになります。

問題に出したように、商店は商品の受発注があるたびに在庫状態を確認しながら取引を行わなければなりません。取扱商品の数が1つだけというのであれば、人の手で管理したとしてもそれほど手間ではないかも知れませんが、10個、100個、500個...と取扱商品の数が増えるにつれて、商品毎に上記の在庫管理を行わなければなりません。人の手で管理するには、あまりにも労力や時間が掛かり非常に大変です。
しかし、そこを疎かにしてしまうと、別の担当者がまだ在庫があると思って受注したとしても、実際には在庫が足りないということが起こってしまい、お客様に大変なご迷惑を掛けることになります。そういった在庫不足や納期遅れなどを未然に防ぐためにも、引当という業務が非常に重要となります。

システムではどうやっているの?

システムでは、発注を入力することで、商品を倉庫へ運び出す入荷の予約を行い、受注を入力することで、倉庫から商品を運び出す出荷の予約を自動で行います。

発注を入力した時点では、まだ商品を運び出す予約をしただけですので、数量は実在庫数に加算されておらず、有効在庫数に加算されます。仕入を入力することで入庫を行い、実在庫数に加算されます。

受注は、発注の逆の考え方で、受注を入力することで有効在庫数を減算し、売上を入力することで出庫を行い、実在庫数を減算します。

在庫の動き

実際に在庫の動きを見ていきましょう。
4月1日時点で、実在庫数が50個あった商品を、4月2日に5個発注したとします。 この段階では実在庫数は50個のままで、有効在庫数が55個となります。
4月5日に10個受注すると、実在庫数は50個のままで、有効在庫数は45個となります。
4月2日に発注した5個を4月7日に仕入すると、実在庫数は55個となり、有効在庫数は45個となります。
さらに、4月5日に受注した10個を4月10日に売上すると、実在庫数は45個となり、有効在庫数は45個となります。

stock-movement.png

つまり、システム上では物理的な在庫数だけではなく、引当を考慮した有効在庫数のデータも含まれており、実際に倉庫に在庫がなくても受注することができます。

最後に

在庫状態の管理を人の手で行うにはとても大変だということが、ご理解いただけたと思います。受注や発注、売上、仕入などといった様々な業務を考慮する必要があるからです。

システムを導入することで、在庫状態をしっかり把握することができます。 そして、納期や生産計画などの調整が容易に可能となりますので、お客様のニーズに対して柔軟性の高いサービスの提供に繋がるのではないでしょうか。 簡単ではありましたが、引当についてご説明させていただきました。

中堅企業様向けに次世代Web-ERP「GRANDIT」のパッケージ導入・カスタマイズに携わっている。
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