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2017年7月21日

IoTでスマートな世の中へ

近年よく聞くようになったIoTという言葉。この言葉自体は「Internet of Things」という言葉の略で日本語に訳すと「モノのインターネット」という意味になります。
従来では主にパソコンやプリンター、サーバーなどのIT関連の機器が接続されていたインターネットにそれらを除く様々なものを接続することを意味しています。

その中でも最もわかりやすい使用事例として、最近Amazonよりダッシュボタンというものが発売されました。現在の各種ネットショッピングサイトの利用方法手順は主に

・サイトにアクセスする

・目的の商品を探す

・注文する

・支払方法などを決める

・注文確定

といった流れが一般的ではありますがダッシュボタンは最初の設定さえしてしまえば

・ボタンを押す

・注文を確定する

の2ステップで買い物ができます。まさにボタン一つで商品が届く非常に近未来的なIoTデバイスと言えるでしょう。

上記のダッシュボタンのように気軽に、インターネットを利用してより暮らしを便利にしていくものがIoTともいえるわけですが、今回は我々が昔から利用してきた便利な機械である自動販売機がこのIoTを取り入れたことでどのように進化しているのかをご紹介したいと思います。

便利な自動販売機

1962年にコカ・コーラ社が初めて日本に自動販売機を設置してから、日本の治安の良さもあり他国に比べ爆発的に普及しました。そして自動販売機は技術の発展とともに大きな進化を遂げていきました。

近年の大きな進化としては、交通用ICカードをはじめとした各種電子マネーに対応したことがあげられますが、それ以降も大きな進化を遂げています。
コカ・コーラ社、サントリー社の自動販売機は今年、各社が配信しているスマートフォンアプリに自動販売機連動サービスを組み込みました。購入時に、GPS、Bluetooth機能を用いてスマートフォンを読みこみ、商品を購入することでポイントを獲得。一定ポイントがたまると同様の1本無料で購入することができるという仕組みのアプリが各社公式に配信されています。
こういったアプリを利用することで、お客さんがサービスを利用しお得に商品を購入できるだけでなく、メーカー側も売れ筋の商品の情報などを取集し、自動販売機に導入するラインナップや、供給量などを調整することができます。

また、こういったアプリ連動機能を自動販売機に組み込むという方法のほかに、自動販売機自体にIoTのシステムを組み込んだ自動販売機も存在しています。
自動販売機自体にカメラを組み込みお客さんの年齢、性別などを判別。過去のデータから、その時の気温湿度に応じて判別した年代、性別の人によく売れている商品をオススメとして表示するという、接客サービスの専門家もびっくりな機能まで有している自動販売機まであります。

人を助ける自動販売機

自動販売機は日々暮らしを便利にするだけでなく我々を助ける方向にも進化を遂げています。その主が、地震などの大規模災害時における飲料の無料提供システムです。
災害による大規模停電などを自動販売機が検知した際に機械自体が文字通り無償で飲料を提供できるようになっています。実際2011年に発生した東日本大震災の際にも都市部を中心にこのシステムを組み込んだ自動販売機が約400台稼働。被災者、帰宅困難者の避難施設などで8万8000本の飲料が無償で提供されたという実績もあります。

また、無償提供のほかにも無料でWifi機能を持つ自動販売機も設置されています。
こちらは通常のWifi機能に加えて、多言語化対応、それに応じた外国人向けの観光案内サービスや地方自治体がもつイベント情報を各言語に翻訳し表示するといった機能が搭載されており、来日した外国人観光客を助けるサービスも有しています。

まとめ

上記に挙げた進化のほかにも自動販売機は大きく進化を続けています。
新しい自動販売機が設置されるのは主に都市部が中心なので、地方在住の方はあまり進化を実感できないかと思いますが、今後多機能な自動販売機が日本全国各所に設置されることでしょう。

今回は自動販売機をピックアップしてご紹介しましたが、IoT技術の発展により自動販売機の他にも大きく進歩し我々の生活をよりスマートにしてくれるものが今後も続々と登場するでしょう。
意外なものがIoT技術を取り入れて登場してくることも考えられます。現在でも皆さんの仕事をよりスマートにしてくれるIoTデバイスは多数存在しています。皆さんもぜひIoTを取り入れてより便利にスマートに日々の仕事をこなしてみてはいかがでしょうか?

ERPパッケージのカスタマイズを日々四苦八苦しながら勉強中。経歴はまだまだ浅く他にも勉強することは多いが上流工程にもチャレンジしていきたいと思っています。
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