調べごとをする際に、Yahoo!やGoogleで検索するのが当たり前です。
検索した際に、キーワードによっては何万件、何十万件といった検索結果が出てきますよね。
ユーザーは、膨大な記事の中から瞬時に自分が必要としている情報を判別し、クリックしています。
よくクリックされがちなのが検索結果一覧の上部に出てくる掲載順位の高いものとなっています。
そこで今回は、企業のWebサイトへの訪問者数を増加させるために不可欠な「SEM」についてご紹介いたします。
SEMとは
SEMとは、「Search Engine Marketing(サーチ・エンジン・マーケティング)」の略で、検索エンジン利用ユーザーに対して行うマーケティングのことを指します。
SEMは主に、SEOとリスティング広告の2つの施策があります。
SEMの目的は、「Yahoo!やGoogleといった検索エンジンからWebサイトやランディングページへの訪問者を増やすこと」です。
もちろん訪問者をいかにコンバージョンするかが最も重要なポイントですが、まずはWebサイトに訪問されなければ意味がありません。
そのために、検索結果の表示順位を上げて競合サイトよりもクリックされる回数を増やしていくことが必要、SEMが必要ということです。
SEOやリスティング広告との違い
検索エンジンからでの検索順位を上げる施策として一般的なのが、「SEO(検索エンジン最適化)」と「リスティング広告」です。
これらとSEMはどう違うのでしょうか?
SEOとリスティング広告の説明を交えながら解説していきます。
まずはSEOについてです。
SEOは「Search Engine Optimization(サーチ・エンジン・オプティマイゼーション)」の略で、検索エンジン最適化と言われます。
SEOの目的は、自社のWebサイトやランディングページの検索順位を上げることです。
順位を上げるためには、ユーザーが使用する検索キーワード(クエリ)を考え、そのキーワードを活用しながらユーザーにとって有益だと判断される必要があります。
次はリスティング広告についてです。
リスティング広告は、Web広告の1つで、検索エンジンの検索結果一覧に掲載する広告です。
以下のような、検索結果に「スポンサー」や「広告」と記載あるサイトを見たことはないですか?
このように、検索結果の上部に表示される広告がリスティング広告です。
リスティング広告の目的もSEOと同じく自社のWebサイトやランディングページの検索順位を上げることです。
SEOと異なるのは、リスティング広告では掲載に費用が発生します。
SEOとリスティング広告はどちらも、自社のWebサイトやランディングページの検索順位を上げることを目的としており、SEMと同じように思えますよね。
SEMは、検索エンジン利用ユーザーに対して行う「マーケティングのこと」を指します。
SEOやリスティング広告は、そのSEMの施策の1つです。
つまり、以下の図のようにSEOやリスティング広告はSEMの1種だということです。
SEMの使い分け
SEMの施策として存在する「SEO」と「リスティング広告」について、どちらを実施すればよいのでしょうか?
絶対にこちら!と言い切ることはなかなかできませんが、簡潔に言えば、短期的な施策はリスティング広告、長期的な施策はSEOが向いています。
リスティング広告の強みは高いコントロール性と高い即時性です。
日ごとに課金額を設定することができ、予算と広告効果を見ながら細かな調整をすることが可能です。
たとえば、新サービスのサイト立ち上げなどWebサイトの閲覧者が増えるまでの短期的な施策として有効です。
一方SEOは長期的な視点が必要となります。
SEOの一環としてWebサイトのコンテンツを追加するといった施策を行ったとしても、すぐに表示順位が上下するわけではありません。
場合によって使い分けが必要ではありますが、Webサイトがリスティング広告によってある程度の集客を得られるようになったら、特に集客が得られたキーワードを元にコンテンツを作成しSEOを行うという流れが多いです。
SEMの成果を上げる3つのポイント
競合調査を欠かさない
SEMの対策キーワードを選択する際には、競合調査が必要不可欠です。
検索エンジンは膨大なコンテンツの中からユーザーに有益であるコンテンツを選んでいるため、自社がどれだけ頑張っても競合のほうが少しでも優位であれば相対的に自社コンテンツの有益性は下がってしまいます。
SEMでの競合調査は一度実施したからOKというわけではありません。競合も日々様々な対策を打ってくるため、順位は日々変わってくることもあります。
毎日とは言いませんが、定期的に競合調査を実施しつつ、GA4のようなWeb解析ツール*で分析し、自社のページの順位が下がってきたと気づいた時に競合調査と対策をすることが必要になります。
*Web解析についてはこちらの「保存版!Web解析の種類と活用できるツールについて」をご覧ください。
対策キーワードを考える
SEMは対策キーワードを何にするかで、コンテンツやリスティング広告の入札単価が変わってきます。
対策キーワードには、ビッグワードとスモールワードという分類がありますが、ビッグワードは検索回数が多い分、競合も多くなります。
それに伴い、入札単価も高くなる傾向があるため、ビッグワードだけでSEMに取り組むと費用対効果が悪くなる可能性があります。
しかし、対策キーワードをスモールワードだけにすればよいというものでもありません。
スモールワードだけにしてしまうと、検索回数が少なく表示機会が減少してしまうので流入は増えません。
ビッグワードとスモールワードをバランスよく構成して対策キーワードを選択しないとSEMの成果は出ないので、ツールを駆使して慎重に対策キーワードを選択しましょう。
PDCAを細かく回す
SEMに取り組むには検索エンジンのロジックを理解する必要があります。
しかし、検索エンジンのロジックは日々変化しています。
大きな変化であれば検索エンジンを提供する会社が事前に公式発表しますが、日々の細かな修正は発表されません。
検索エンジンの表示ロジックの変化を少しでも理解するためには、日々分析ツールを使って自社サイトを解析し、修正すべき点は修正するというPDCAを細かく回す必要があります。
さいごに
今回の記事では、SEMについて基本的なことから、SEOやリスティング広告との違い、それぞれの戦略的な使い方をご紹介しました。
SEMは、単なるツールの使用するだけではなく、戦略的思考と継続的な改善が求められる分野です。
本記事を通して、Webサイトがより多くの訪問者にリーチし、最終的には顧客として獲得できるようになれば幸いです。
常に最新のトレンドを追い続け、効果的なSEM戦略を磨き続けましょう。
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