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システム導入だけで終わっていませんか?デジタル人材を育てるリスキリングとは

昨今、デジタル化やDXに向けてシステム導入、ツールのデジタル転換など業務効率化に取り組まれている企業が増えてきました。それと同時に、実際にシステムやデジタルツールを使用する従業員のデジタルスキルの習得など人材育成に対する意識も高まってきました。

今回は、その中で注目されている「リスキリング」という教育概念についてご紹介いたします。

リスキリングは、経済産業省が公開している資料の中で、「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、 必要なスキルを獲得する/させること」と定義されています。

近年においては、デジタル化によって生まれた新しい職業や業務の進め方が大幅に変わる職業に就くためのスキル習得を指すことが多いです。

リスキリングは、日本だけではなく世界規模で注目されております。

世界経済フォーラム(ダボス会議)では、2018年より社会全体でリスキリングに取り組む必要性について訴え続けており、2030年までに全世界で10億人をリスキリングするとも宣言されています。

海外では、Amazonやウォールマートといった大企業がリスキリングに注力していることを打ち出しております。日本でも徐々にリスキリングへの取り組みが広まっており、日立製作所や富士通などが取り組んでおります。

出展:リスキリングとは ―DX時代の人材戦略と世界の潮流

次にこの章では、リスキリングの重要性について説明していきます。
そもそもリスキリングが注目されている背景としてあるのは急速な企業のデジタル化、DX推進やテレワークなどの多様な働き方へのシフトチェンジ、その対応によるものです。

それぞれの変化に伴い、デジタルの専門性も持っている人材の不足や新たな働き方に適応すべきスキルの定着などが課題として挙げられます。リスキリングはそれらを解決するために必要となります。

実際に、リスキリングで企業が得られるメリットについて紹介していきます。

■業務効率化が図れる

業務においてシステムやデジタルツールの導入を行うだけでは、効率化を図ることは難しいです。そのツールを実際に使用する従業員の理解度や知識が必要になります。リスキリングでデジタルスキルを持った従業員を育成していくことで、業務効率化が成立していきます。

■新しいアイデアが生まれる

デジタルスキルを持った従業員が増えることで、既存業務への改善点の発見や新規事業の創出など、企業にとって新たな価値が生まれます。

実際にリスキリングを取り入れていくには、どんなことに注意すべきかを説明していきます。

■特定の社員だけではなく企業全体で行う

デジタルスキルの習得や強化・定着となると、必要な部署や社員だけをリスキリングすれば良いと思われるかもしれますが、リスキリングは企業全体として取り組むべきものです。例えば、テレワークの導入においては業務がオンラインに移行することにより、全社員がそれに伴う知識が必要になります。そのため、リスキリングは全社員にとって必要なものであるという認識を持つことが大切です。

■マニュアルや教材は自社で開発しなくても良い

いざ、リスキリングを始める際に困るのが、マニュアルや教材の準備です。自社で開発するにしてもどの部分から作り始めるか判断しにくいです。

その際には、大手企業が公開しているツールを活用することができます。

公開している企業の一例をご紹介いたします。

・LINE株式会社

デジタルリテラシー教育について公開しています。

・アドビ株式会社

北海道大学と共同研究し開発したオープン教材を公開しています。

今回、リスキリングについてご紹介いたしました。DXやデジタライゼーション、IT化といった企業がデジタルシフトしていく中で、必要な人材育成方法の1つだと言えます。システムやデジタルツールの導入だけではなく、それを使いこなす、あるいはそこから応用・発展できる人材を育てていくことも大切だということが伝わっていれば幸いです。

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