Webページの表示を高速化させる、AMPってご存じですか?
ページ制作の際に、AMP表示を採用するかどうかでお悩みではありませんか?
今回は、そんな「AMP表示」について、メリットとデメリットから、AMP表示に対応した方が良いのかどうかをご紹介いたします。
1. AMP表示とは
「AMP(アンプ)」とは、Accelerated Mobile Pagesの略で、GoogleとTwitterが中心となって開発したモバイルページを高速表示させる、 HTMLフレームワークのことです。
2. AMPでなぜ高速化するのか
AMP表示に対応していない、通常ホームページやWebサイトにアクセスしようとすると、リンクがクリックされてからHTMLが読み込まれるためページが表示されるまでにタイムラグが生じていました。
しかし、AMP表示では、キャッシュ*が一度GoogleとTwitterで行なわれており、ユーザーがアクセスした際に読み込みが不要となりました。
また、多くのリクエストを発生させ、低速化の要因の1つになっていたJavaScriptを使えなくし、CSSも50KBまでしか書けなくする等により、高速表示が可能となりました。
*キャッシュとは、読み込んだものや使用頻度が高いものを高速な記憶装置に複製し、保存しておくこと
3. AMP表示を取り入れるメリット
高速表示が可能
スマホでのネット閲覧の際に、管理者側が気を使わなければいけない要素の1つに「速度」があります。
書いている私も実際そうですが、調べ物をしている時に、なかなかページが開かないとユーザーは、他のサイトへ移動しなおすことがあります。
反応が遅いWebサイトのページは、ユーザーにストレスを与えるだけでなく、ページ離脱に直結してしまいます。
AMP表示をさせることにより、そういった読み込みの遅さからユーザーにストレスを与えてしまうという状況をなくすことができます。
通常検索結果枠とは別の枠でも表示される可能性がある
AMP表示に対応しているホームページでは、Googleでのモバイル検索結果で表示されるトップニュースのカルーセル部分で記事を表示されることがあります。
必ず表示されるわけではありませんが、ここで表示されることでホームページの認知度向上が期待できます。
*カルーセルとは、Webサイトのトップページに活用される、記事の内容とともに画像がスライドする表示方法のことで、カルーセルに表示されるものは記事、ライブブログ、動画などです。
検索結果で上位表示される可能性が高くなる
現在、GoogleはAMP表示の対応で、検索順位が反映させることはないと発表しています。
しかし、先に述べたメリットでも挙げたように、AMP表示に対応することでユーザーのストレスが軽減されたり、カルーセル部分に表示されるなどの要因からページへアクセスされやすくなると考えられます。
アクセスが増えると検索結果画面で上位に挙がってくることが期待でき、SEO対策にもつながると言えます。
4. AMP表示のデメリット
AMP表示では、ページの動きや画像、デザインなどを削ぎ落して高速表示させるため、JavaScriptが使えない、かつ、CSSが50KBまでしか書けません。
なので、通常ページと同じデザインにすることが難しいことがデメリットとして挙げられます。
そのため、ページ作成時には通常ページの構成を考える他に、AMP表示用のデザインも考慮する必要があります。
先ほど述べたように、JavaScriptが使えない、かつ、CSSが50KBまでしか書けないので、AMP表示ページのみ、シンプルなページにする必要があります。
5. AMP表示は導入すべき?
先ほど、AMP表示では通常ページと同じデザインにすることが難しいと述べましたが、それさえ押さえしまうと、「高速表示によるユーザーのストレス軽減・カルーセルに取り上げられることによるクリック率の増加・SEO対策」など多くのメリットが見込まれます。
ブログ記事やニュースなど、ページのスタイルが簡易なものでも構成が可能なWebページを作成する際には、AMP表示させることも考慮してみてください。
ブログなどは先ほど少しお伝えしましたが、カルーセルにも取り上げられるかもしれないので、効果的ではないでしょうか。
どうしてもJavaScriptを使って動的なWebページを作成したい場合、ページデザインに凝りたい場合には、AMP表示がおすすめ!と言い切ることは難しいです。
読んでいただいている方が、どういったページでAMP表示の導入を考えているのかで、この記事から判断していただけたらと思います。
6. さいごに
今回は、モバイル版でのWebページ表示を高速化させる「AMP表示」についてお伝えしました。
ページ作成の際には、デザインや表示するためのデータの容量など、考慮すべき点が数多くありますが、この記事から、AMP表示への理解と、導入判断のきっかけとなっていただけたなら幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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