若手エンジニアは開発から学ぶ知識が多い中、日々開発をすればする程、積み重なってくるのが、度重なるテストの数々ではないでしょうか?
そんな時、必ず必要となる作業が「テストデータの作成」ですよね。しかし、そのテストデータを作成するのに煩わしさを感じている人はいませんか。
テストデータを作成するのに煩わしさを感じてしまう理由はいろいろあると思いますが、いくつか考えてみた理由を挙げてみます。
今話題のノーコードツール*を活用することで、上記の悩みを解決することができます。
ノンプログラミングツールと呼ばれることもあるノーコードツールは、言葉の通り、ソースコードを書かずに開発ができるツールです。
かつてはプログラマーやシステムエンジニアと言われる人たちが、ゼロからシステムやサービスを作り上げてきましたが、ノーコードツールは「画面上でパーツをドラッグ&ドロップするだけ」なので従来よりもかなり短い時間で開発ができるようになりました。
そんなノーコードツールの1つにASTERIA Warpがあります。
普段ASTERIA Warpを使って開発を行っている私は、テストデータの作成にもASTERIA Warpを活用することが多いです。そこで今回は、そのデータ作成の例を簡単にご紹介したいと思います。
*ノーコードについてはこちらの「開発しない未来が来る!?「ノーコード」について」をご覧ください。
ASTERIA WarpはSQLをほとんど書かなくてもデータ操作が行えます。簡単なSELECT文であれば、以下の図のようにテーブルを選択し、項目のチェックボックスにチェックを入れるだけでASTERIA Warpが自動でSQLを書いてくれます。
今回のようにデータ挿入のときも、同じようにテーブルを選択し項目のチェックボックスにチェックを入れるだけです。ちなみに、更新・削除の際も同じです。
大量データを挿入するときには、何回ループするかの設定を行えるので(この設定も1つのコンポーネントをパレットと呼ばれる場所にドラッグアンドドロップし回数を設定するだけで)何十万行というデータの挿入も複雑なSQLを書かなくて済みます。
例えば住所項目の都道府県を行ごとに変えたいときは実行回数を活用します。ASTERIA Warpではコンポーネントを同一リクエストで実行した回数を取得できるので、その回数を利用します。
1桁目が1だったら北海道(1=北海道)、2だったら青森(2=青森)、3だったら秋田(3=秋田)、4だったら…、というように定義しておけば、ループした回数分10都道府県をぐるぐる設定できることになります。
また、47都道府県を先ほどと同じように定義し、実行回数を47で割った余りの数を取得すれば(この計算も1つのコンポーネントを置くだけ)47都道府県ぐるぐる設定できます。
ASTERIAではファイル出力も行えます。
大きいサイズのファイルを作成したい場合は、主に3つのコンポーネントを配置すれば作成できます。
これらを以下の図のように配置し、実行してあげればあとは自動でファイルを出力してくれます。
中身はなんでもいいからたくさんのファイルが必要というときは、大きいサイズのファイル作成とほぼ同じです。この場合は、ファイル名に前章「ランダムなデータの作成」で取り上げた実行回数を付与してあげれば、OKです。ループ回数分ファイルを出力してくれます。
これまでデータ作成する際に煩わしかった作業をASTERIA Warpで行ったらどうなるかをご紹介しました。きっと他の人に聞くと、もっと違うやり方があるよとか、こっちのほうが効率的!など出てくると思うので、これが一概に正解とは言えません。
しかし、ASTERIA Warpを使ったことがない方も、これだけならできそうな気がしませんか?ASTERIA Warpでいろいろと試行錯誤するのも楽しいですよ。興味を持たれた方はぜひお問い合わせください。
ASTERIA Warpについての詳細はこちらのページをご覧ください。