個別最適から全体最適へと切替えることで、
営業側も生産状況をリアルタイムで把握が可能となり、
売上精度が向上。
内外電機株式会社
導入背景 -システムのランニングコストの圧縮が急務だった-
当社もリーマンショックの影響を受け、2009年~2010年に掛けて売上が落ち込んだ時期が有りました。様々な社内の見直しを行う中、システムのランニングコストの見直しも一つでした。
当時は、生産管理、会計、販売管理のシステムが独立して動いており、それぞれのシステムでは特に問題はありませんでした。
しかし、システム間の整合性、つまり各事業部の売上や生産個数の整合性が担保できないという課題があったのです。いわゆる会社全体としてみた場合にシステムが最適に動いておらず、ガバナンスの統一がなされていませんでした。
そんな中、売上の落ち込みが一つの起点となり、システムの刷新を少しずつ進めるのではなく一気に入れ替えようということになりました。
言わば個別最適の払拭を行い、「GRANDIT」の導入で全体最適へと舵を切り替えたのです。
導入に向けての課題 -現場からは反対の声もあがる-
2000年頃からERPパッケージの導入の話は持ち上がりましたが、各セクションが個々のシステムを使用していたため立ち消えとなっていました。
現場サイドからすれば長年自分たちの使いやすいシステムを利用してきたので、新規のシステム導入に際しては反対意見もありました。
そんな中、「GRANDIT」への切り替えに関してはトップダウンで決断をした点が非常に大きかったと言えます。
システムの刷新という大きな転換期を乗り切るにはやはりトップダウンでの決断が重要となります。
つまり、現場からは様々な意見が出ていましたが全体最適を考えた場合、トップダウンで進める必要があったのです。
「GRANDIT」を導入した効果 -日々の売上精度が向上-
「GRANDIT」を導入した効果としては、受注・製造の情報が集約できる様になった点が挙げられます。
以前は営業マンが受注をとってくると、直接工場に製造指示を行っており、工場側もどの製品から製造すればいいかというような情報が錯綜していたこともありました。
また、工場の生産情報が共有できていなかったため、工場の生産能力の130%もの受注を取ってきたということもありました。「GRANDIT」導入後はコントロールセンターで情報や状況を集約したため、営業部隊も工場の状況が把握できるようになり、商談しやすくなりました。
また、導入前は月中の売上が読みづらいことがありました。当月の25日頃に工場では7割以上の製品ができ上がっているにも拘らず、売上は3割程度しか上がっておらず、残り3営業日くらいで一気に売上が上がることもありました。「GRANDIT」導入後は、日々の出荷基準でリアルタイムに売上データを見ることができ、売上金額が掴めるようになりました。
さらには、営業の受注時から2~3ヶ月先の生産計画が出るようになりました。いわゆるPSIに基づいた生産計画が立てられるようになり、これは大きな改善効果です。
導入を成功させるポイント -現場の組織を変更させることも-
基幹システムの導入はどうしても成功させたかったため、さまざまな点で気を使いました。たとえば、少しずつシステムを変えるのではなく一気に変更するようにしたこと。
また、トップダウンで強力にこのプロジェクトを進めたことがあげられます。やはり、現場の業務が変わるため、現場からも多少の文句が出てきました。しかし、それに影響されることなく、トップダウンで一気に進めました。
これらに加えて、導入する際に大きく変えたのは会社の組織です。新しい基幹システムを導入するわけですから、現場の業務内容も当然変更になります。その業務内容が最適に回るように、現場組織も変更しました。今ではその変更が非常によい成果につながっていると考えています。
基幹システムを導入する上で重要な点 -お願いするシステム会社の存在が大きい-
「GRANDIT」のシステムを導入するきっかけはアイ・エス・アイソフトウェアーさんの存在が大きかったですね。
システム刷新の相談を持ちかけた際に、アイ・エス・アイソフトウェアーさんが扱っていた「GRANDIT」を勧められたという事が始まりです。
我々としても初めてお付き合いする会社ですので、最初は少し戸惑いもありましたが、少しお付き合いをしてみると一度に戸惑いは払拭されました。
言いたいこと、聞きたいことの応対がしっかりしており、コミュニケーションが十分に図れた点は大きかったです。
パートナーとして親身に相談にも乗って頂き、時には言うべきことは怒らせない程度に言ってくれる。
また、システム切り替えにあたってはコスト面を重視していた事もあり、中長期でのコストに見合う形での提案をしていただけました。
カスタム品を扱っているという特性上、個別生産管理ではカスタマイズも多く発生しましたが、価格的にも安心して任せられる金額提示を頂きました。
個別最適から全体最適を目指されているような企業では、ぜひ「GRANDIT」の検討をお勧めしますね。
導入モジュール
GRANDIT会計(経理、債権、債務)
GRANDIT販売(販売、調達・在庫)
GRANDIT繰り返し生産管理
GRANDIT個別生産管理
会社名 | 内外電機株式会社 ホームページ |
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所在地 | 大阪府東大阪市西堤本通東1丁目1-1 |
取材協力 | 取締役 事業本部 本部長 石井一己様 経営管理室 室長 河合茂之様 事業本部 販売統括部 部長 永井義章様 事業本部 販売統括部 嶋栄治様 |
従業員数 | 704人 (平成24年6月現在) |
事業内容 | 電気機械器具製造販売業・キュービクル式受電設備、分電盤、監視盤、制御盤、ビル管理集中監視システム、情報通信関連製品、各種キャビネット等の製造販売 |
※記載の会社情報、部署名、役職名等は取材時のものです。