月300件超の案件管理を「検索時間ゼロ」へ
Boxフォルダ作成・帳票保存を完全自動化し、
1,000名規模の運用ルールを統一
【Box連携】月300件の管理を自動化! フォルダ作成・保存の「手作業」を撤廃

三菱重工パワーインダストリー株式会社
三菱重工パワーインダストリー株式会社は、三菱重工業株式会社の子会社として、中小型の産業用火力設備・バイオマス発電設備・地熱発電設備などの新設事業と、既設プラントの改造工事、アフターサービス、保全工事事業などを手掛けています。
産業用火力設備のシェアトップクラスを誇るホームドクターとして、産業ボイラ・中小型火力発電設備を中心とした新規製作から、納入後のアフターサービスまで、すべての作業を一貫して対応できる高い技術力があります。
お話を伺った方
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企画経理部 情報システムグループ
田中 悠也さん -
企画経理部 情報システムグループ
篠木 昂太朗さん -
企画経理部 情報システムグループ
櫻井 道子さん
導入したアダプター
Boxアダプター
・共有リンクオプション
・メタ情報コントロールオプション
導入背景・課題
ASTERIA Warpを導入された背景をお聞かせください。
弊社は、200名程度の企業規模から複数回の合併・事業統合を経て、1,000名を超える規模へと成長してきました。企業規模が拡大していく中で、統合前のシステムや運用ルールは十分に整理されず、そのまま運用されていることもしばしばありました。正確なデータを収集するためには、システムに入力された情報だけでなく、各担当者にヒアリングを実施しなければいけない状況でした。
そこで、複数のシステムやデータを効率的に連携・活用するための基盤として、データ連携ツールであるASTERIA Warpを導入しました。
Boxアダプターを導入される前の課題をお聞かせください。
電子帳簿保存法(電帳法)への対応として、Box(クラウドストレージサービス)を使用しています。Boxに案件ごとのフォルダを作成し、案件に関するファイルを作成したフォルダにアップロードするという運用ルールを定めました。
しかし、フォルダの作成は案件担当者に任されていたため、命名ルールが守られていなかったり、フォルダ自体が作成されていないケースも散見されました。適切にファイルが管理されていないと、結果として、必要なファイルを探す際に、Boxだけでなくファイルサーバーなど複数の場所を確認しなければなりません。
このような問題を解決し、運用ルールを確実に実施できる仕組みの構築が喫緊の課題となっていました。
導入の効果
Boxアダプターをどのように使用されましたか。
Boxアダプターを活用し、2つの主要な仕組みを構築しました。
1つ目は、案件ごとのフォルダを自動作成する仕組みです。
案件を受注し、社内システムで承認されると、Box上にフォルダが自動生成されます。(図中①)さらに、受注伝票のPDFも自動でBoxにアップロードされるようになりました。(図中②)
これにより、以前は案件担当者が手動で作成していたフォルダが、統一された命名ルールのもとで自動作成されるようになりました。保存場所が明確になったことで、運用ルール通りにファイルがアップロードされるようになりました。また、社内システムから発行される受注伝票が自動的にBoxにアップロードされるため、担当者のアップロードのひと手間が削減され、アップロード忘れが減ったことは、大きな成果です。

2つ目は、案件の一覧をExcelに出力する仕組みです。
毎月300件以上の案件が発生するため、常に最新の案件一覧を作成することは大きな負担となっていました。そこで、1時間ごとに案件一覧を自動作成する仕組みを構築し(図中③)、常に最新の案件情報を把握できるようにしています。
さらに、Boxアダプターの共有リンクオプションを活用し、案件一覧にBoxのリンクを付与したこともポイントです。(図中④)これにより、案件一覧からフォルダへ直接アクセスできるようになり、今まで発生していた「探す」という業務が不要になり、業務効率が大幅に向上しました。

Boxアダプターを使用してみていかがですか。
Boxアダプターを活用した自動化の開発は、社内チームで実施しました。開発担当者はASTERIA Warpの使用経験がありませんでしたが、アイ・エス・アイソフトウェアーの教育を受講したことで、特に大きな困難もなく、予定通りの3ヶ月でリリースすることができました。
また、Boxアダプターは、使用量に関わらずBox APIのコール制限の対象にならないため、今後はさらに多くのシステムと連携させ、DXの推進を加速させたいと考えています。
今後の活用について
今後の活用についてお聞かせください。
これまで、Boxと社内システムの連携はスクラッチ開発で対応していました。そのため、開発に時間がかかることや難易度の高さが課題となり、ちょっとした連携機能の実装を見送るケースもありました。しかし、Boxアダプターを導入したことで、連携開発のハードルが大幅に下がり、細かな連携機能の実装も容易になりました。
今後は、まだ手動でファイルをアップロードしている業務やメタデータの付与など、適用範囲を広げ、さらに社内のDXを推進していきたいと考えています。
また、Boxアダプターには現時点で対応していないBoxの機能もあるため、今後のバージョンアップや機能追加にも期待しています。
| 会社名 | 三菱重工パワーインダストリー株式会社 ホームページ |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県横浜市中区錦町12番地 |
| 事業内容 | プラントエンジニアリング事業/ホームドクター事業 |
※記載の会社情報、部署名、役職名等は取材時のものです。