楽楽精算の導入で見直した仕訳データ連携
朝日航洋株式会社
朝日航洋株式会社は、「空にさきがけ 未来をひらく」の理念のもと、ヘリコプターとビジネスジェット機を軸とした「航空事業」、国内屈指の計測技術を駆使した「空間情報事業」という、2つの事業を核に、60年以上実績を積み重ねてきました。
航空事業では、民間ヘリコプター業界最大手の運航会社として、救急医療の現場で長年の実績を誇る航空医療搬送の運航や、地上からの接近が困難な山間地や海上への旅客及び物資の輸送などを幅広く展開。また、運航分野のみならず、機体整備や訓練事業なども行う、ヘリコプターとビジネスジェットを用いた総合運航サービスを提供しています。
空間情報事業では、音波や電磁波といった最先端のデジタルセンサーを用い、使用目的に合った計測技術(航空レーザ計測、モービルマッピングシステム、海底探査など)と解析技術と融合させた高精度な空間データを作成・提供し、国土保全・行政支援・社会インフラの維持等に寄与しています。
お話を伺った方
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経理部
白井 美代子さん
プロジェクト概要
ASTERIA Warp Core+ 連携フロー作成
- 楽楽精算(経費精算システム)からSAP(会計管理システム)
- 仕訳データ連携
- SAP(会計管理システム)から楽楽精算(経費精算システム)
- プロジェクトマスタ連携
- 支払先マスタ連携
- 人事管理システムから楽楽精算(経費精算システム)
- 従業員マスタ連携
導入背景
楽楽精算の導入にあたり、楽楽精算とSAPの連携をASTERIA Warp Core+で自動化
楽楽精算へのリプレイスと同じタイミングでASTERIA Warp Core+を導入されましたが、その背景をお聞かせください。
朝日航洋株式会社では、以前から経費精算システムを導入して利用しておりましたが、その管理や運営には手間がかかっていました。そのため、もっと手軽に管理できるシステムの検討を開始し、これが経費精算システムの刷新のきっかけとなりました。また、既存のシステムが電帳法(電子帳簿保存法)に完全に対応していなかったことも、刷新の大きな動機の一つでした。
当社は、外部への支払い用システムとして「楽楽精算」を利用していました。多くの企業が採用している「楽楽精算」は、安定した稼働実績があり、管理や運営の課題も解消できることが確認できたので、経費精算システムを「楽楽精算」に一本化することにしました。
以前の経費精算システムは、基幹システムの「SAP」との自動連携をしていたため、新しい「楽楽精算」と「SAP」間の連携は欠かせませんでした。
自動連携について「楽楽精算」の提供元である株式会社ラクスさんに相談したところ、ASTERIA Warp Core+を紹介していただきました。ASTERIA Warp Core+は、コストパフォーマンスが良く、今後も追加料金なしで他の業務データ連携に活用可能で、非常に魅力的でした。
導入前の課題:独自開発した連携プログラムのエラーが頻発
導入前の課題をお聞かせください。
「楽楽精算」を導入する以前は、独自で開発した連携プログラムを使用し、「SAP」と仕訳データの自動連携を実施していました。しかしこのシステムは、データ連携時に頻繁にエラーが発生し、その都度情報システム部門が対応に追われる事態となっていました。
経費精算システムとこの連携プログラムの相性は不安定なもので、エラーの原因を特定することが難しかったそうです。結果として、2〜3日もの間、経理業務が停止することが月に2、3回も発生し、業務に重大な影響をもたらしていました。マスタデータが適切に同期されているかを確認することができず、マスタデータを手動で比較したこともありました。
「楽楽精算」への移行と一緒に、連携プログラムも「ASTERIA Warp Core+」に刷新することで、連携に関する問題が解決することを期待していました。
導入時の対応:仕訳データの複雑さ
導入時のISIの対応についてお聞かせください。
社内でのASTERIA Warp Core+の開発は難しそうだったため、開発をアイ・エス・アイソフトウェアーさんに依頼することにしました。特に仕訳データの連携は、変換のプロセスが緻密で複雑でした。要望を上手く伝えることができず、アイ・エス・アイソフトウェアーさんには大変ご苦労いただきました。
何度も対応していただき、最終的には希望通りのデータ連携を実現することができました。
細部にわたるデータ連携の仕様でしたが、アイ・エス・アイソフトウェアーさんから最初に示されたスケジュール通り、1~2ヶ月の期間で実装を完了することができました。
アイ・エス・アイソフトウェアーの担当者の方は非常に理解力が高く、コミュニケーションもスムーズでした。私たちの意図を深く掘り下げることなく、要点をつかんで適切な回答をしてくれました。また、運用開始後の仕様変更のリクエストにも迅速かつ的確に対応していただきました。
導入後の成果:連携エラーの激減とスピーディな対応
導入前に期待していた成果がでていますか?
システムは安定して稼働し、自動連携のエラーは大幅に減少しました。実際、運用を開始してから一度もシステムが停止したことはありません。
想定していなかった仕訳データが発生し、エラーになることもありますが、そういった時は、アイ・エス・アイソフトウェアーさんに相談することで、迅速に対応いただいています。
このような迅速なエラー対応のおかげで、経理業務はスムーズに進行しています。
今後の活用について
今後の活用についてお聞かせください。
今回の「楽楽精算」の連携に大変満足しているため、「楽楽販売」の連携もアイ・エス・アイソフトウェアーさんに依頼しました。「楽楽販売」と「SAP」の連携になるのですが、SAPとの連携内容を深く理解していらっしゃるので、細部にわたる確認を行い、連携をスムーズに進めていただきました。
今後は、ASTERIA Warp Core+をさらに活用するため、情報システム部のメンバーも専門スキルを習得する予定です。他の業務分野での利用範囲も拡大していきたいと考えています。簡易な連携フローや修正は自社内で開発し、より複雑なフローはアイ・エス・アイソフトウェアーさんに依頼する形で、最適にASTERIA Warp Core+を利用していくつもりです。
今回の連携イメージ
会社名 | 朝日航洋株式会社 ホームページ |
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所在地 | 東京都江東区新木場四丁目7番41号 |
従業員数 | 1,315人 |
事業内容 | 航空事業 / 空間情報事業 |
※記載の会社情報、部署名、役職名等は取材時のものです。