来店してくださっている客層が全然把握できない、会計の際にレジで客層を登録しているが、もっと効率のいい把握の仕方はないだろうか、などとお悩みではないですか?
今回は、客層の把握を自動化し、マーケティングに活かすことができる顔認識システムについてお伝えします。
顔認識システムは、高度なAI(人工知能)が使われており、「目・口・鼻」の位置関係と「輪郭」などから、写っているものが人間の顔であると判断しています。最近では、性別・年齢などはもちろん、表情から感情までもが判断できるようにもなってきています。
顔認識システムは、セキュリティの顔認証のために使われるイメージが強いかも知れないですが、顔認識システムをマーケティングに使うことが可能です。
監視カメラのようなカメラを店内に設置することや、顔認識システム付きカメラが搭載されたデジタルサイネージと組み合わせることで、自動でユーザーを把握することができます。
顔認識システム付きカメラ搭載のデジタルサイネージを活用することで、どの年齢層がどの内容に注視しているのかがわかります。例えば、デジタルサイネージに10代・20代・30代向けと予測した3パターンの映像を時間ごとに流し、実際に立ち止まり見ている人を顔認識システムから分析することで、ターゲットと実際の消費者が一致しているのかどうかを確認できます。
あらかじめ客層を予測していなくとも、デジタルサイネージの顔認識システムから得た情報から、「この情報はこの客層に刺さる」という新な結果を得ることも可能です。
顔認識システムを利用することで、正しいターゲティングができているのかどうか、また、ターゲットが定まっていない情報を流し分析すると、新たなターゲット層の発見にもなります。
販売店舗では、POSシステムを使い売上管理をすると思いますが、その際に購入者の登録はしても、購入せずに去った人の登録まではしないと思います。
店頭に顔認識システム付きカメラを設置することで、興味を持ってくれたが購入までは至らなかった客層の把握までもができるようになります。
非購買客層を把握することで、その客層に向けた陳列にしたり、POPを工夫するという対策が取れます。今まで惜しくも逃していた客層が消費者になる日も近づき、ターゲット拡大に直結します。
テーマパークや、ゲームセンターなどでは、どういった順番にアトラクションに訪れているのか、どういった順番でUFOキャッチャーを見て回っているのかなど、実際の来場者の動きを把握したいという状況があると思います。
複数箇所に顔認識システム付きカメラを設置することで、一人ひとりの顔を区別し、「誰がどういう動きをしているのか」の把握が可能になります。
また、販売店舗では、店内での人の流れを把握することで、いちおし商品や新着商品を陳列している箇所が適切なのかどうかを考え直すことができます。
イオンファンタジーでは、実際にデジタルサイネージや顔認識システム付きカメラを設置し、子ども世代の成長に合わせて急激に変化するアニメやゲームへの関心などを把握することに成功し、よりトレンドを活かしたマーケティング戦略ができるようになりました。
2019年に、入場者の性別、年齢などの属性を顔認識する実証実験が豊田スタジアムでおこなわれています。来場者がゲートでチケットを提示したり、手荷物検査を受けたりするためわずかな時間で顔認識をおこなっているそうです。
訪れるファンの年齢や性別などの属性データを取得することで、チームのグッズデザインなど、マーケティングにも活用されています。
今回は、顔認識システムをマーケティングに活用することについてお伝えいたしました。客層の把握が手動で大変、非購買客の情報も知りたい、来店者の店内での動きが知りたい、などのお悩みを抱えている方々は顔認識システム×マーケティングを導入してみてはいかがでしょうか。
顔認識システムや顔認識システム付きカメラ搭載のデジタルサイネージを導入するためには、どうしても多額のコストや手間がかかってしまいます。
しかし、それ以外の方法にも客層把握や現状を改善できるマーケティング施策があります。また、すでに顔認識システムをマーケティングに活用しているが、それでもターゲットが広がらないなどのお困りごとを抱えている方も是非、弊社ISIにご相談ください!
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回も楽しみにしていてください!