IoTという言葉が普及した今、「DoT」という言葉も存在するのをご存知でしょうか?
DoTはIoTの次を行く技術だと言われています。
IoTとして代表的なウェアラブルデバイスやスマート家電の普及が進む中、DoT技術も同時に進化してきています。
そこで今回は、「DoT」についてご紹介していきたいと思います。
DoTとは、「Deeplearning of Things(ディープラーニング・オブ・シングス)」を略した言葉で、モノのディープラーニング化を意味します。
モノをディープラーニング化させることによって、モノ自身がデータを解析・処理できるようになります。
つまり、コンピューターがデータを自動で分析・学習、モノに連携し、モノが自主的に行動できるようになります。
DoTは、IoT(Internet of Things)の次を行くさらなる技術として注目されはじめています。
DoTとは、「Deeplearning of Things(ディープラーニング・オブ・シングス)」を略した言葉とお伝えしましたが、そもそも「ディープラーニング」とはなんでしょうか。
ディープラーニング(深層学習)とは、AI技術の中の機械学習の一種で、コンピューターが人の手を介さずに自動でデータを解析し、その中からデータの特徴を抽出し学習する技術のことです。
データは、画像識別や音声認識、自然言語処理などから収集することができます。
DoTが進むことで、どのようなことが期待されるのでしょうか。
現在普及しているIoTと比べDoTは、データを分析する機能が進化しています。
モノがデータを分析し、結果を学び、自主的な行動に結びつけることができるのです。
そのため、人の手を介す必要がなくなることも期待されています。
スマート家電はDoTの代表と言っていいほど、わたしたちの身近にあるDoT技術です。
例えば、それぞれ接続されているスマート家電のデータを収集することで、起床時間や帰宅時間、お風呂の時間などを予測し、起床時間にあわせてカーテンを開けたり、お風呂の時間にあわせてお湯が沸くなど個人に合った快適な生活の手助けをすることができます。
近年、「スマート農業」が注目され始めています。
農作物の状況や天候・気温などのデータをDoTのカメラやセンサーが読み取ることで、適切な環境で農作物を育てることができるようになります。
適切なタイミングで育成のために必要な作業がおこなえると、作業が効率化、さらには農作物の育成失敗も防ぐことができ、農業の担い手不足の解決にも繋がります。
スマートウォッチなどのウェアラブルデバイスが普及したことで、心拍数や歩数などの健康状態に関するデータを分析できるようになりました。
スマートウォッチと連携したスマートフォンを使えば、アプリを経由してデータを読み取ることができるため、そのデータを分析することで、病気の兆候や身体の状態異常などを発見できる可能性が高くなります。
さらに、ウェアラブルデバイスのデータをかかりつけの病院と連携することで急を要する事態が検知された場合、主治医に連絡がいったり、救急車を呼ぶこともできるようになるかもしれません。
IoT技術をDoT技術に進化させることで実現が予想されることの1つに、スイッチがいらなくなるかもしれません。
繰り返しになりますが、ディープラーニングでは、コンピューター自らがデータの特徴を捉え、学んでいくシステムです。
スマート家電は、人間の手ではなくDoTの判断で操作されるようになり、時間通りに空けられたカーテンからの光で目が冷め、起きたタイミングでコーヒー用のお湯が沸いており、帰宅時にはお風呂のお湯が貯められているといったように、生活が自動化され家電のスイッチがいらなくなるかもしれませんね。
今回は、深層学習と言われることもある「Deeplearning of Things(ディープラーニング・オブ・シングス)」を略したDoTについてご紹介いたしました。
ディープラーニングを含むAI技術はまだまだ発展段階です。
今回活用場面としてご紹介したように、わたしたちの生活や農業分野、医療分野などでさらなる活躍が期待されています。
またそれだけでなく、ドローンの自動運転による宅配や車両の自動運転などへの活躍も期待されています。
みなさんもDoTについての動向を追いかけてみてはいかがでしょうか。