ISIT | アイ・エス・アイソフトウェアーがお届けするIT通信

メールマーケティングを成功させる3つのコツ

BtoCはもちろん、BtoBでも顧客とコミュニケーションを取り続けるために有効なのが「メルマガ」です。

メルマガを定期的に配信することで、ブランド認知力の向上やファンを獲得することができます。

しかし、メルマガの内容やテーマが底をつき、定期的な配信に課題を抱えている企業が数多くいます。

今回はそんなメルマガの種類やテーマの考え方、メルマガを成功させるコツなどをご紹介いたします。

メルマガの効果

メルマガがもたらす効果はいくつかありますが、今回は2つの効果をご紹介いたします。

認知度アップ

まず1つ目の効果は、「企業や製品の認知度がアップすること」です。

メルマガを定期的に配信することで、読者が製品やサービスについて目にする機会が増えるので、「聞いたことある、見たことある」と読者の認知度を向上させることができます。

顧客との関係性向上

2つ目の効果は、「リードや顧客との関係性が強化される」ことです。

メルマガは自社のリードと定期的に接触できるマーケティングです。

メルマガの内容がリードにとって有益なものであれば、次も読みたいと関心を持ってもらうことができます。

企業や製品、サービスの情報に定期的に触れてもらうことで読者との関係強化に繋がります。

メルマガのテーマ

いざメルマガを配信するとなっても、内容に迷ってしまいます。

そこでこの章では、メルマガのネタにできるテーマを3つご紹介いたします。

知識配信

1つ目は「知識配信」です。

何かに特化した知識を配信します。

分野ごとの知識を持った専門家が、読者の悩み解決の助けとなるような専門的な情報を発信すると、読者の信頼を得ることができます。

また、読者からの問い合わせ内容に対して回答するメルマガなどを配信することで、読者との距離を縮められるかもしれません。

調査・リサーチ結果配信

2つ目は「調査・リサーチ」です。

企業や一般人などに取ったアンケート調査の結果を配信します。

あらかじめ決めたテーマについてリサーチしたり調査した結果を配信することで、読者は現場のリアルな声やなかなか実態を見ることができない情報を得ることができます。

自分たちがオリジナルで調査した結果を配信するため、他社のメルマガ内容と被ることはありません。

テーマ要約配信

3つ目は、「テーマ要約」です。

オウンドメディアを更新している場合には、更新したコンテンツの要約を配信し、オウンドメディアへの流入を目指します。

オウンドメディアを運営していない場合には、自社製品やサービスに関連するニュースを要約し配信します。

テーマの内容を短く簡潔にお届けすることで、読者にメルマガを継続的に呼んでもらうことを目指します。

DXやインボイス制度のような最新情報や流行情報を配信することで、より読者の興味を惹くことができます。

形式の違い

Eメールの形式には、「HTMLメール」と「テキストメール」の2種類存在します。

BtoC企業が配信するメールでは、HTMLメールが主流になりつつありますが、BtoB企業が配信するメールでは、まだまだHTMLメールが少ないのが現状です。

それぞれにどのような特徴があるのかご紹介いたします。

HTMLメール

HTMLメールは、HTML形式で作成されたメールのことです。

HTMLメールでは下記画像のように、文字のフォントやサイズ、色を変更できるだけではなく、画像や動画の挿入することが可能です。また、自由にレイアウトすることもできます。

HTMLメールを活用するメリットは、視覚情報を活用し訴求できることです。

HTMLメールに目には見えない画像を組み込むことで、開封率を計測することもできます。

また、画像にリンクを埋め込んだり、文字にリンクをつけたりと、ページへの遷移誘導を綺麗に行うことが可能です。

一方HTMLメールにはデメリットも存在します。

HTMLメールのデメリットは、メールの容量が大きくなってしまうことです。

サイズが大きくなってしまうと、開封に時間がかかり、開封されきることなく閉じられてしまうかもしれません。

また、HTMLメールに対応していないメールソフトも存在するため、受信者に思うように表示されない可能性があります。

テキストメール

テキストメールは、文字だけで作成された一般的なメールのことです。

対個人など個別でメールを送信する際にはこのテキストメールが使われることがほとんどだと思います。

テキストメールでは、下記画像のように線や点、記号などで装飾したり、段落わけなどを工夫することで、見た目の良い読みやすいものになります。

テキストメールのメリットは、セキュリティでメールソフトからはじかれる可能性が少ないことです。

HTMLメールでは、HTMLやURLにウイルスが仕込まれていることがあるため、開封以前にメールソフトやセキュリティソフトによりはじかれてしまったり、迷惑メールフォルダに分類されてしまうことがあります。

テキストメールではウイルス感染の心配が少ないことから、HTMLメールに比べるとセキュリティ面ではじかれることが少ない傾向にあります。

HTMLメールとテキストメールの2種類ご紹介いたしましたが、どちらが良いと言い切ることはできません。

視覚的に訴求できるHTMLメールと、セキュリティではじかれることの少ないテキストメールを上手く使い分けていくとメルマガの効果を最大限にできるかもしれません。

メルマガを成功させるために

配信テーマと形式が決まればいよいよ送信ですが、送るからには開封、もっと言うとリードを顧客に育て上げないといけません。

そこで、この章では、メルマガをより多くの人に読んでもらうために意識したいことを3つお伝えいたします。

配信日時の工夫

まず1つ目は、配信日時の工夫です。

GetRespose社の調査結果*によれば、アジア太平洋地域におけるメールの開封率は、曜日であれば火曜日が16.9%と最も高く、時間であれば午後6時が最も高いと言われています。

この調査結果からすると、火曜日の18時が最も開封率が上がると推測することができます。

様々な曜日や時間でメルマガを送信、開封率の確認をし、読者に1番刺さる配信日時を探してみましょう。

*出典:https://www.getresponse.com/blog/best-time-to-send-email-infographicより

セグメントの作成

2つ目は、セグメント配信です。

セグメント配信とは、顧客の属性や行動の段階を分類(セグメンテーション)し、より顧客の興味関心にマッチした情報を提供するメール配信の方法です。

大阪に住んでいる人に対し、北海道の情報が記載されたメルマガを送信してもあまり刺さらないでしょう。

あらかじめ メルマガを送信するターゲット層を決め、そのターゲット層に合致する読者にセグメント配信するようにしましょう。

開封率やクリック率の振り返り

最後3つ目は、開封率やクリック率を振り返ることです。

メルマガでリードナーチャリングしていくためには、メルマガを送信しっぱなしではなく、振り返り・改善していくことが必須です。

A/Bテスト*などを活用しながら、よりよいメルマガを作り上げていきましょう。

*A/Bテストについてはこちらの「CV倍増!A/BテストでWebサイトを最適化する方法」をご覧ください。

補足:ステップメールについて

メルマガと似ているものに「ステップメール」があります。

ステップメールとは、登録時に1通目、1週間後に2通目、2週間後に3通目のメールを送るといったように事前にステップメール送信を開始するトリガーと配信スケジュールを決め、メールを複数回送信する方法です。

商品や製品の購入に悩んでいる人に対し、定期的に商品や製品を思い出してもらうために効果的です。

読者の商品への関心が高まった段階でステップメールを配信し、興味を高めることで、段階的に送られてくるステップメールが検討材料となり、実際の購入に繋がる可能性が高くなります。

今回は、メルマガの効果やテーマ、HTMLメールとテキストメールの違いなど、メルマガの基本的なことについてお伝えしました。

A/Bテストを活用し、開封率やクリック率を改善するとお伝えしましたが、実際にどうメルマガを改善すればいいのかが難しいポイントになってくると思います。

そこで、「クリックされるメルマガの CTAの考え方」と「読まれるメルマガの タイトルの考え方」というメルマガをより良くするためのポイントをまとめた資料をご用意しました。

それぞれ以下よりダウンロードできますので、併せてご覧ください。