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クリック一つで売上集計資料が作れる!?一石四鳥のBI超活用術

作成者: 二俣はるな|2017年6月5日

みなさんはどのような売上集計資料を利用していますか。

全商品群やエリアが合算された、月次の総売上だけのもの
何十年以上も同じ商品分析テンプレートを使用している
エクセルで全商品を手入力している・・・など

意外にも、資料作成に「コスト・時間」をかけている企業様はたくさんいらっしゃいます。

そんな中、感度の高い役員や管理職の方であれば、「生産性をあげる解決策」という議題で頭を抱えているのではないでしょうか?

そこで今回は、一般企業には意外とまだまだ浸透していない、ERPシステムとBIツールの併用によるメリットについてご紹介致します。

BIを導入すると社内・社外の生産性を一気に向上できるかも!?

そもそもBIって?

最近よく耳にするBI(Business Intelligence)ですが、そもそもどういうツールなのでしょうか。

簡単に言えば、必要な情報を素早く手に入れるためのツールです。

市場が激変する現在、環境の変化にすばやく対応する必要があります。
BIツールを使用すると素早く情報を入手でき、それらの変化に対し迅速な対応が可能になります。

例えば・・

「うちの会社の○○商品の売上が悪くなっているな・・原因をつきとめよう」
こんな課題があるとします。

そこでBIツールを使用し自社で管理しているデータを使用して分析をします。

「○○商品の原価率が非常に高いな。物価が高くなったからか・・・」と原因を素早く見つけ出すことができます。

つまり、自社の持っているデータを活用し、現状を素早く把握することで迅速な対策を考えることができるツールなのです。

また、
「さぁ、5分後に会議をするからこの資料をまとめて印刷しといて」
「分かりました!」
「印刷ボタン ポチっと」

というように、BIツールはレポーティング機能があるのでそのまま印刷ボタンを押せば資料作りができます。

EXCELでデータ・グラフを手入力をしなくてもいいというわけですね。

まとめると・・

BIツールは以下のような効果が見られます。
①原因・要因の発見
②情報の把握
③具体的なアクション
④レポーティング

データを有効活用しよう

日々の企業活動の中で、膨大なデータが蓄積されています。
しかし、これらのデータを活用していないケースが非常に多いです。

ERP 全社の情報が統合管理されている
各部署ごとからデータを抜いてくるという手間もなく
リアルタイムでのデータ収集が可能

ERPならではのメリットを、BIツールを導入することで、さらに生産性をあげることが可能です!

一体どんなときに使用したらいいのかいくつかご紹介します。

営業

数字を可視化で説得力UP

お客様に提案する際に必要なものは’説得力’です。
お客様に納得していただける説明・資料作成が重要なのは言うまでもありません!
自社の製品が素晴らしいものであっても、それがお客様に伝わらなければ素晴らしさを知ってもらうことができません。

「他のお客様の売上上昇率の推移」「製品の故障率・不具合率」などのデータや「製品を導入いただいた際の売上予測」といったインパクトのある数値をグラフ化し、ビジュアルとして訴求すればお客様の心を鷲掴みにできます。
こういったデータをグラフ化しようとすると、過去のデータを抽出し、整理した上でグラフを作成…といった手順を踏まなければいけませんが、BIツールを利用すれば常に最新のデータから瞬時にグラフ化することが可能になります。

また、「製品の在庫数」「見込み金額」もERPにデータがリアルタイムで蓄積されていくため、BIを通してにこれらの数値を瞬時に把握することができます。

資料の作成を効率化するだけでなく正確な数値を瞬時に取得することができるので、営業の生産性を格段に向上することが可能です。

経営管理

経営指標の明確化

企業によって経営指標「自己資本比率」「売上高利益率」「損益分岐点」など様々ですが、BIツールを使用すると自社が把握したい経営指標をリアルタイムに追うことができます。
BIツールには「ダッシュボード/スコアカード」機能があるので、それぞれの指標にあったビジュアルで可視化することができます。
また、複数の指標をダッシュボードに表示しておくことで、個々の指標だけではわからなかった相関関係を分析することができ、経営上の課題の真因の発見にもつながります。

マーケティング~

現状把握の重要性

マーケティングに必要なのは、いかに自組織の内部または外部のビジネス状況の変化を把握しているかです。
BIツールを使用して、自社と外部の状況、「商品の相関性」「顧客時間」などを相関分析・重回帰分析し、数値化することが出来ます。
そして、「この商品を仕入れてみよう」「この商品の在庫を減らしてみよう」といった現状に応じたアクションの決定が行えるようになります。

正確な状況把握は、次のアクションを起こすための重要ポイントとも言えます。
それをBIでは簡単にリアルタイムで把握が可能です。

BIツールを導入して生産性を上げるチャンスです!!

新しい切り口を生み出す重要性

とある会社のお話ですが、○○茶を売りにしている会社がありました。
売上も悪くない状態でした。

そこで新しい商品を考えようとしたときに、それぞれの商品の売上を分析を行いました。

すると・・

自社の○○茶を売りにしていた商品の売上よりも、全く意識していなかった○○コーヒーの商品の方が売上がいいということが発覚しました。

その現状を知った自社は
コーヒーの方が人気なのか・・
「コーヒーの新作を作ってみよう」
「○○茶もどうすれば売上が上がるか考えよう」

という結果になりました。

何がいいたいのかといいますと、新しい切り口を生み出すためには、今の現状を把握しなければいけないということです。

事例の話に戻りますが、データ分析をしなければ、売上があがっていないお茶の新製品を作ることになっていたと思います。
生産性をあげるためには、正確なデータ収集と分析をする必要があります。

あなたは、生産性向上をするための正しいデータ収集・分析は出来ていますか?

まとめ

BIを導入し自社のデータを有効活用して、今まで資料作成や分析にかけていた【時間・コスト】を削減し、社内・社外の生産性をあげることが可能です。

そして、一点からの視点ではなく幅広い視点から、データ分析を行い新しい切口を生み出しだしてみませんか?