皆さんは在庫管理をきちんとできていますでしょうか?
在庫の細かい管理をせずに適当にやってしまうと、無駄な出費が発生し、かえって利益を上げることができなくなってしまいます。
そこで改めて在庫とは何なのか?在庫管理をきちんとすることでどんなメリット・デメリットが生じるのかを確認していきましょう。
在庫とは辞書に以下のように記載されています。
皆さんが普段から利用するお店、小売店の在庫のイメージは前者で間違いありません。そして後者は製造業などの企業で管理している在庫ということになります。
では、この両者の在庫の違いとはなんでしょうか?
それは単純に管理の複雑さにあります。
例えば、一般的な電気店などでの在庫はA社のテレビ、B社のレコーダー、C社のパソコンといった具合に一般家庭のお客様に提供すべき商品を店にストックしておくものです。売れ筋の商品であれば多く在庫を持っておき、そうでない商品であれば極力在庫を持たないなど、その店の店長さんや販売担当者の裁量が大きく関わってきます。
ここで述べた小売業の在庫数は、お客様が購入すれば減らし、仕入れをすれば増やすといった数の足し引きで管理することが可能です。
しかし、より正確に管理しようとするとシステムに頼らざるをえません。そこで一般的な店舗のほとんどで使われているものがPOSシステムと呼ばれるものです。POSシステムとは、店舗で商品を販売するごとに商品の販売情報を記録し、集計結果を在庫管理やマーケティング材料として用いるシステムのことです。複数の店舗での販売動向などを比較したり、天候と売り上げを重ね合わせて時期的な売れ筋の傾向をつかんだり、データの比較、分析、活用が容易になります。この性質上コンビニなどのフランチャイズチェーンなどでマーケティングの判断材料として使われることが多いシステムです。
では、製造業で管理している在庫はどうでしょう。
お客様から注文を受けて商品を用意するという部分は小売業の在庫と同じです。しかし、製造業では注文された商品が不足している場合には商品を作る必要があります。不足している商品を作るのにどの部品がいくつ必要なのか、部品に不足はないかが確認できるような情報も含めて在庫管理をしなければいけません。
このような複雑な在庫管理をするのに必要になってくるのが在庫管理システムです。
システムで在庫を管理していても、部品の不足や不良品による不意の消費によって100%安全な在庫というのは存在しません。
不足することが問題であるならば多くの在庫を抱えておけばいいとも考えられます。確かに在庫を抱えることには下記のようなメリットがあります。
これらのメリットを享受するためにもある程度の在庫を抱えることは大切です。しかし、過剰に在庫を抱えてしまうと以下のようなデメリットが発生します。
こういったことを防ぐためには適切な在庫数量を管理し、受発注作業を行っていかなければいけません。しかし適切な数を発注するということを担当者が計算して行うのは少々ナンセンスなうえに確実性も高くありません。
在庫管理システムだけではなく、販売管理システムや購買管理システムなどと情報を連携させることで適切な在庫数量を維持し、収益につなげることができます。
在庫は製造業においては、ある種根っこのようなものだと考えています。どんなに優れた生産管理システムを導入して、素晴らしい生産計画を立案しても、在庫管理がしっかりしていなければ、有効に利用することができません。販売管理や購買管理にしても、在庫管理との連携が非常に重要なことは先に述べたとおりです。
在庫管理のメリット、デメリットを考慮し、自社に合った管理方法を導きだした上で、システムを有効利用する必要があるのです。
有効利用の主な例としては
等企業において在庫を管理し在庫の推移量を管理・把握していくことで多くのメリットを享受することができます。
今回紹介したのは在庫管理によって発生するメリット・デメリットはほんの一部です。
正確に在庫を管理することでより効率的に日々の業務を進め、利益をより多く生み出すことができるということが少しでも伝われば幸いです。もし、在庫状況を把握できていないと思った方はぜひ在庫管理を見直すためにもシステムの導入を考えてみてはいかがでしょうか。
ERPを利用した在庫管理については、こちらの記事をご覧ください。
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